いまさら翼といわれても /米澤穂信

いまさら翼といわれても 米澤穂信

いまさら翼といわれても

いまさら翼といわれても

日常系ミステリ、古典部シリーズの短編集です。各話ごとに短く感想を書いていきます

【箱の中の欠落】 ホータローが里志からの伝聞のみで生徒会長選挙の不正を暴くストーリーです。少し冗長的だったような気がしています。トリックはまあまあですね。日常系ミステリゆえに仕方がないのかもしれませんが

【鏡には映らない】 イジメ系の話であり、そしてホータローが嫌われ役を買って出た話でした。人によって評価がかなり別れそうです。私は否定的な感想、というよりただつらかったですね

【連峰は晴れているか】 千反田とホータローがメインの話。ホータローの人情味があるところが描かれていていい話なのですが、もう少しだけ二人の関係性に踏み込んで欲しかったですね

【わたしたちの伝説の一冊】 摩耶花の漫研の話。摩耶花がメインの話は大抵イジメ関連なので本当にキツいのですが、コレがその最たるモノでしね。結末に関してはまあ頑張ってください、といったところでしょうか

すばらしい新世界長い休日】 普段と違い妙にテンションが高いホータローが千反田相手に自分の性格が現在のようになったのか語る一篇。本作に収録されている短編の中で最も好きな話でしたね。

【いまさら翼といわれても】 表題作。千反田さんに転機が訪れるが、本人はそれを望まず......いやそんな終わり方する?といった感じで幕が閉じられます

最後の一篇によって少しモヤモヤした読後感ではありましたね

空ノ鐘の響く惑星で (10)(11)(12)外伝

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(10) 渡瀬草一郎/電撃文庫

巨大な柱が中空に浮き、毎年ある時期になると空から鐘の音に似た音が降ってくる異世界を舞台に、王位継承権が形だけある第四王子フェリオを主人公にした戦記物語です

いよいよラトニアがメインになってきた、感じですね。しかし神姫がサイコロ🎲で選ばれていたとは。足利義教ですね......もうちょっと神秘的な感じにして欲しかったです。ですがこの作品は魔法や神の恩寵的なモノがほぼない世界観ですから、仕方がないのでしょうね それにしてもウルクの父の無能感は凄いですね。

この作者さん、リカルドの事、随分好きなんだなと。できれば正常な意識がある状態で見苦しく助命するリカルド氏が読みたかったですね。鼻水やらなんやらを垂らしながら無様この上ないくらい悲惨な目に合わせて欲しかったです

ウルクがお飾りのヒロインではなく、政治家ウルクとして覚醒する展開は、なかなかやるなぁ、と感心した巻でした。

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(11) 渡瀬草一郎/電撃文庫

期待していたメビウスがいわゆる完全な愉快犯ではなく、切実な動機があって行動しているというのは、ちょっと興ざめでしたね。私個人としてはやはり己が楽しむ為だけの異常者がラスボス的存在であって欲しかったですね。

全編を通してリセリナが完全に鬱状態としか言えない印象だったので、この辺りは読むのが辛かったですね

あとリーブルマンさん、本当にクズ、としか言いようが無いですね。作中にもありましたが、学者バカで済むものではないですね

次巻でいよいよ本編は完結するようですが、果たしてどうなるのか?

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(12) 渡瀬草一郎/電撃文庫

少しネタバレあり

ほぼ完璧な内容だったとは思うのですが、少しだけご都合主義に感じる部分もなきにしもあらず、と言ったところでしたね。

ジラーハにかつてあった死の神霊がシャジール達によってラトロアに移される事になった過程や、エルシオン・エアルが子孫に与える影響を軽視していた、という指摘、また作品のタイトルでもある物語の世界の月が実態をもたない、シャジールたちの母星だというのは、なるほど、と思いましたね

ラトロアの議員たちとフェリオやウルクとの会談は期待してはいなかったのですが、ジェラルド氏がリセリナが拘束したことなどをぶち込んできたりして、なかなかスリリングな展開になりましたね

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この作品のいいところでもあり、またダメなところでもあるのですが、最大の難敵と思われたカシナート氏が中盤で主人公と和解してラトロア編になってはからは全く出てこなくなったのは、この物語最大の失策の一つだったと思っています。エンタメ作品、特に戦記モノのような存在にとって最も重要なのはやはり魅力的な敵、だという事を再認識した作品でしたね。

エピローグが特に良かったです。いやいやいや、あの方が生きていた、という部分に関してはご都合主義、という意見もあるかも知れませんが、あのキャラクターだからこそ許されると思います

全編を通して、ほぼ最高のエンタメ作品でした。

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で 外伝 渡瀬草一郎/電撃文庫

フェリオを主人公にした戦記物語の後日談的短編集です

感想をエピソードごとに書いていきます

錬金術師ノ嘆息】

ハーミットとシルヴァーナの結末、なのですが、やはり生きていたあのキャラクターが全てを持っていきましたね。この作品最大の当たり役でした

【幻惑ノ剣士】

ライナスティの意外な過去。へぇ、とは思いますたが、本編でやって頂きたかったかな

【今宵、二人ノ結婚式】

重いし、悲いし、何よりこの作品にあっていないように感じました。

【王ト王妃ノ今日コノ頃】

う〜ん、まぁありかな?といった感じのエピソードでしたね。

年齢を重ねた主要キャラクターのイラストを載せないのは、まぁ仕方がないのかな、とは思いましたが、少し寂しかったですね

あとこれは本編への不満なのですが、カシナート氏が後半全く出てこなくなり、神姫も外伝でも出ない。そしシズヤ、不快メガネ野郎、といった敵が処罰されないことなどが不満といえば不満なところではありましたね

空ノ鐘の響く惑星で (7)(8)(9)

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(7) 渡瀬草一郎/電撃文庫

巨大な柱が中空に浮き、毎年ある時期になると空から鐘の音に似た音が降ってくる異世界を舞台に、王位継承権が形だけある第四王子フェリオを主人公にした戦記物語です

これまで脇役だったり、またはそのように認識していた登場人物たちが、それぞれいい味を一気に出し始めた巻だったと思います。パンプキンさんやゴーダ翁や神殿騎士のチェイニーさんなど。特にパンプキンさんが完全に準主役級の存在になっていますね

いい面が多いのですが、それでも気になってしまうのが、タートムと一線を交えるのだろうと想定していたら、恐らくラスボス的な存在であるラトニアが一気に攻めて来ているのは、何か消化不良を起こしている印象ですね。またカシナート氏にも敗北を味あわせていないのにも拘らず手打ちが行われる展開も不満に感じました

この作品の最大の欠点は、展開が次から次へと起こってしまい、一旦休みが入ることがなく、折角の魅力的なキャラクター同士のたわいないエピソードがあまり語られないことですね

シルヴァーナがクラウス達の前からフウガに乗ってる飛び去るラストシーンは特に良かったと思います

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(8) 渡瀬草一郎/電撃文庫

ようやく本格的な対外戦が始まった巻でした。ただ第8巻でこの展開ですから、この作品は謀略や政略がメインの戦記モノで、武力による戦争はメインではないのだなと改めて感じました

私が気に入ったのは、玄鳥対策などの一環で、新兵に槍を持たせたことでした。この作品を読んでいてどうしても気になるのが、玄鳥が本当にそこまで戦力として有効な存在なのか、と。網などを放り投げれば済むのでは?と、どうしても思ってしまいますね。

しかしシズヤなど、北方民族の裏切りモノ達の人間性のクズさ加減は一体なんなのでしょうね?さすがにこの人達のは最終的に罰せられて欲しいです

ウルクの意識・記憶が戻って良かった、とは思いますが、命じられたシアがかわいそうでした

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(9) 渡瀬草一郎/電撃文庫

謎のマスクマン・メビウス登場の巻、なのですが、この手キャラクターが出て来た時、やんやねん、そのマスク、というようなツッコミを入れて欲しかったりします。まぁ作者の方も余興の流れの中で出して来たので、おそらく少しは気にされているのかな、とも思うのですが。

ただやはり神殿騎士団団長ベリエを倒し、カシナートと和解し、タートムとの戦争に勝利した為新しい敵キャラを出していかないといけないのだなと妙に感心していました

後半に明かされたメビウスの不可解な行動のワケは今後の伏線になるのかどうなのか?何も意味が無い、つまりメビウスがただ楽しんでやっているだけの方が良かったですね

しかしアッチコッチで恋愛が起こっている作品ですね。

空ノ鐘の響く惑星で (5)(6)

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(5) 渡瀬草一郎/電撃文庫

巨大な柱が中空に浮き、毎年ある時期になると空から鐘の音に似た音が降ってくる異世界を舞台に、王位継承権が形だけある第四王子フェリオを主人公にした戦記物語です

内乱編が終わったと思ったらウルクがいきなりあんな事になり、この物語は本当に展開が早いな、とちょっと不満には思いましたね。もう少し閑話休題を入れていって欲しいです

本格的にウィータ神殿とコトを構える展開は、カシナート神殿騎士団達の不快さ、というより敵役として十分なキャラ立ちのため、楽しめてはいるのですが、ウルクの展開以外では、反進歩的なシャジール達の考え方には私でもちょっと納得がいかないですね。カシナートみたいな野心家がアンチになるのも仕方がない ように感じます

ラストは本格的に国家間の戦争が始まった所で終わっていて、毎度の事なが引きが上手いですね

ただやはりウルクの展開はキツかったです。ウルクに記憶操作をしにきたシアとの絡みはよかったのですが

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それにしてもイリスなど神殿側の好感度の低さは凄いですね......

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(6) 渡瀬草一郎/電撃文庫

表紙がついにカシナート氏で、しかもなに読者に向かって指差してくれてんねん💢といった感想を抱くほど不快な存在、そしてその言動でしたね。

ハーミット氏の急な登場にはちょっとついていけない部分もありました。主要登場人物の縁戚で今後物語の舞台となりそうな地域の出身であり、その出自のため、主要キャラになってくるのでしょうが......

それにしても神殿騎士団の連中のゴロツキ度!チンピラもチンピラ、どチンピラやんけ。純粋に犯罪者集団でした。ただ神殿騎士団団長のベリエが神姫などを安全圏にいながら、兵達を死地にけしかける下卑た連中、と認識しているのは面白い指摘でした

ですがそれにしても特別不快な展開でしたね.....

空ノ鐘の響く惑星で(3)(4)

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(3) 渡瀬草一郎/電撃文庫

巨大な柱が中空に浮き、毎年ある時期になると空から鐘の音に似た音が降ってくる異世界を舞台に、王位継承権が形だけある第四王子フェリオを主人公にした戦記物語です

様々な立場の人間が主人公の周りに集まりだし、本格的に戦記モノとしての体裁を整え始め、いわゆる内乱編が佳境を迎えつつあたりで終わっています。

終盤にウィータ神殿や神姫も登場し、かつ主人公の出生についても語られ始めました。ただそうなると暗殺された国王は本当にちょっとワケが分からない印象ですね。

ネットなどでこの作品の感想を調べると、基本的に高評価なのですが、一部で展開が淡白に感じるなどの書き込みがあるのですが、私が読む限りでは、展開をスピーディーにするため、あまり一つの場面にこだわり過ぎていないというのは感じましたね。ある種、作者の偏執的な描写というのは、たまにある方が好まれるのかも知れませんね。

おそらく次巻あたりで物語に一区切りがつくと思うので早く読むつもりです

それにしても戦記モノはまず内乱編から始めるのがセオリーなのでしょうか?はやりまず主人公側の主な登場人物の紹介をすることが出来るのがメリットなのかな、と思案したりしています

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(4) 渡瀬草一郎/電撃文庫

空ノ鐘の響く惑星で〈4〉 (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で〈4〉 (電撃文庫)

以下ネタバレあり

内乱編終了です。内乱を主導したクラウス氏が厳しく処分されることなく、かつ大事なあの方が無事だったと知って終わるというのは、随分都合がいい展開なのだな、と少し気になりましたね。まあ、この戦記物語における軍師はクラウスにいずれなる必要性から仕方がないのかも知れませんが

王子が城に少数で乗り込んだということは仮に言ったとしても誰も信じない、という状況やタートムからの八百長戦争の申し出は特に面白かったですね

フォルナム神殿側がなぜ北方民族に肩入れきているのかという謎が指摘されました

あとレージク氏がタートムに無条件降伏しようとした理由に自国アルセイフは

・貴族達はだらけきっている

・民は戦争に慣れていない

・兵は弱く、指揮官の技能を持つ者も多くない

などといった点を指摘していたのですが、

内乱によって人材が発掘されていき

クラウス、ベルナルフォン、アゴール、ブラドー、フェリオ、ダスティア、ウィスタル

といったメンツが敵役であるレージク自称王によって有為な人材として挙げられていますが、この辺りが内乱編終了後の次巻以降の主要登場人物になっていくのでしょうね

次からはいよいよカシナート氏達がメインに悪役を演じることになりそうですね。敵としてはやはりレージク兄様よりも手強そうなのがよいですね

空ノ鐘の響く惑星で(1)(2)/渡瀬草一郎

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で 渡瀬草一郎/電撃文庫

巨大な柱が中空に浮き、毎年ある時期になると空から鐘に似た音が降って来る異世界を舞台にして、王位継承権が形だけある第四王子フェリオを主人公にした戦記物語です

以下ネタバレあり

世評の高いこのシリーズを今回初めて読むことにしました。どうやらダブルヒロイン制の作品のようです。私の推しはウルクですね

取り敢えず第1巻だけを読んだ感想としては、固有名詞がそれ程難しいわけではないのですが、やはりそれなりに多く出てくるので覚えるのが大変でした。話も前半は世界観を説明しながらゆったりと進むので、どうしても緩慢に感じました。ただ後半は本当に一気に物語を進めてきたので、これは本当に戦記モノなんだな、と妙に感心しました

イラストも世界観に合致している印象なので長いシリーズですが、全巻読んでいくつもりです。以下気になった点について述べていきます

冒頭、友人であるウルクにペンダントをもらい一旦別れることになるのですが、このいずれ再登場するのは当然だろうなとは思っていたのですが、意外に早かったですね。

主人公フェリオが神の実在を信じていない、という記述には素直に驚きまきたね。ファンタジーの世界では珍しい?

若い司教、カシナートがこの物語のラスボス、とうか黒幕的な存在なのでしょうかね?後半の騒動とどこまで関係があるのか分からないまま第1巻が終わってしまったのでちょっと判断出来ないですね。

あとこの世界の錬金術師が少し不思議な存在になっているのはやはり気になりますね

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色々引っかかっている部分も含めて、見事に作者の術中にはまってしまったのかも知れませんが、このまま上手く作者に操られていきたい読まされる作品でした


空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(2) 渡瀬草一郎/電撃文庫

ますます面白い。展開が早く読み応えがあるため、時々読み返したりするため、ページ数の割に読み進めるスピードが遅くなりがちなのですが、それもあまり気にならないですね

正に急展開の第2巻でした。策謀、謀略が吹き荒れているのですが、ライトノベルだからなのか、描写がエグ過ぎないのが好印象でした。そしてやはりウルクがいいですね

ラストあたりでこの世界に来たリセリナによる考察が少し始まるのですが、こういった分析によって世界観が深まるのもいいですね。この2巻まで読んでみて、コレは世評通りの傑作であると確信しました。もう少し早く素直に読んでいれば良かったなと

それにしても黒幕であり、破滅的敵役でるレージクですが、このレージクという名前はなんというか、いまいち自分の中に入って来ないですね。もう少し分かりやすい名前が良かったなと。

それからもう一人の敵役と思われるカシナートはまだ本格的には動いていないので、まだまだ話が広がる感じなのでしょうかね?続きが楽しみです

独創短編シリーズ2「野崎まど劇場(笑)」 野崎まど

野崎まど

独創短編シリーズ2「野崎まど劇場(笑)」 野崎まど/電撃文庫

野崎まどさんによる短編集の第二弾です。全編にわたりふざけきっています。それぞれ短く感想を書いていきます

『白い虚塔』 野崎さん自身はなろう系についてどう感じていらっしゃるのか、話の内容よりもそちらが気になりましたね

『café Bleuetは元気です』 本の角度を変えないといけないので......読み辛かったですね(^_^;)

『年下退魔師』 面白くなりそうな感じでしたが、いかんせんページ数が、といった感じでしたね。退魔師の設定をもう少し出して欲しかったですね

『深窓の大令嬢』

深層と深窓を掛けただけの話。何よりここは私有地ですから は面白かったですね。途中から展開は読めてしまいました

『MERVEILLEUX MARIAGE DU SOMMELIER』 う〜ん?

『二十人委員会』 中二色全開で一番面白かったですね。ライオンのアイコンが可愛かったです

『全年齢〜』 う〜ん......

『シンデレラアローズ』 そこそこ面白かったです

『大オーク』 ?

『ワイワイ書籍』 文字に文字を重ねるアイデアは良かったです

『墨滴ビフォーアフター』 これはダメでしょう

『大相撲秋場所フィギュア中継』 う〜ん

『人生Rありゃ、Qもあるさ』 ダメ

『建設バブルの闇』 イラスト描いている方が大変そうですね

以下ボツネタは全体的にはやはり基本的にボツになるワケだな、という感じでした。『メーユー』はくどいですが、それなりに面白かったですね

『クウ!』 葉桜の季節に〜のようなオチ

その他の部分も含めて凝ってはいるのですが、肝心の内容は少しマンネリ気味な印象でしたね

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