空ノ鐘の響く惑星で (7)(8)(9)

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(7) 渡瀬草一郎/電撃文庫

巨大な柱が中空に浮き、毎年ある時期になると空から鐘の音に似た音が降ってくる異世界を舞台に、王位継承権が形だけある第四王子フェリオを主人公にした戦記物語です

これまで脇役だったり、またはそのように認識していた登場人物たちが、それぞれいい味を一気に出し始めた巻だったと思います。パンプキンさんやゴーダ翁や神殿騎士のチェイニーさんなど。特にパンプキンさんが完全に準主役級の存在になっていますね

いい面が多いのですが、それでも気になってしまうのが、タートムと一線を交えるのだろうと想定していたら、恐らくラスボス的な存在であるラトニアが一気に攻めて来ているのは、何か消化不良を起こしている印象ですね。またカシナート氏にも敗北を味あわせていないのにも拘らず手打ちが行われる展開も不満に感じました

この作品の最大の欠点は、展開が次から次へと起こってしまい、一旦休みが入ることがなく、折角の魅力的なキャラクター同士のたわいないエピソードがあまり語られないことですね

シルヴァーナがクラウス達の前からフウガに乗ってる飛び去るラストシーンは特に良かったと思います

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(8) 渡瀬草一郎/電撃文庫

ようやく本格的な対外戦が始まった巻でした。ただ第8巻でこの展開ですから、この作品は謀略や政略がメインの戦記モノで、武力による戦争はメインではないのだなと改めて感じました

私が気に入ったのは、玄鳥対策などの一環で、新兵に槍を持たせたことでした。この作品を読んでいてどうしても気になるのが、玄鳥が本当にそこまで戦力として有効な存在なのか、と。網などを放り投げれば済むのでは?と、どうしても思ってしまいますね。

しかしシズヤなど、北方民族の裏切りモノ達の人間性のクズさ加減は一体なんなのでしょうね?さすがにこの人達のは最終的に罰せられて欲しいです

ウルクの意識・記憶が戻って良かった、とは思いますが、命じられたシアがかわいそうでした

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(9) 渡瀬草一郎/電撃文庫

謎のマスクマン・メビウス登場の巻、なのですが、この手キャラクターが出て来た時、やんやねん、そのマスク、というようなツッコミを入れて欲しかったりします。まぁ作者の方も余興の流れの中で出して来たので、おそらく少しは気にされているのかな、とも思うのですが。

ただやはり神殿騎士団団長ベリエを倒し、カシナートと和解し、タートムとの戦争に勝利した為新しい敵キャラを出していかないといけないのだなと妙に感心していました

後半に明かされたメビウスの不可解な行動のワケは今後の伏線になるのかどうなのか?何も意味が無い、つまりメビウスがただ楽しんでやっているだけの方が良かったですね

しかしアッチコッチで恋愛が起こっている作品ですね。

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