空ノ鐘の響く惑星で (10)(11)(12)外伝

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(10) 渡瀬草一郎/電撃文庫

巨大な柱が中空に浮き、毎年ある時期になると空から鐘の音に似た音が降ってくる異世界を舞台に、王位継承権が形だけある第四王子フェリオを主人公にした戦記物語です

いよいよラトニアがメインになってきた、感じですね。しかし神姫がサイコロ🎲で選ばれていたとは。足利義教ですね......もうちょっと神秘的な感じにして欲しかったです。ですがこの作品は魔法や神の恩寵的なモノがほぼない世界観ですから、仕方がないのでしょうね それにしてもウルクの父の無能感は凄いですね。

この作者さん、リカルドの事、随分好きなんだなと。できれば正常な意識がある状態で見苦しく助命するリカルド氏が読みたかったですね。鼻水やらなんやらを垂らしながら無様この上ないくらい悲惨な目に合わせて欲しかったです

ウルクがお飾りのヒロインではなく、政治家ウルクとして覚醒する展開は、なかなかやるなぁ、と感心した巻でした。

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(11) 渡瀬草一郎/電撃文庫

期待していたメビウスがいわゆる完全な愉快犯ではなく、切実な動機があって行動しているというのは、ちょっと興ざめでしたね。私個人としてはやはり己が楽しむ為だけの異常者がラスボス的存在であって欲しかったですね。

全編を通してリセリナが完全に鬱状態としか言えない印象だったので、この辺りは読むのが辛かったですね

あとリーブルマンさん、本当にクズ、としか言いようが無いですね。作中にもありましたが、学者バカで済むものではないですね

次巻でいよいよ本編は完結するようですが、果たしてどうなるのか?

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で(12) 渡瀬草一郎/電撃文庫

少しネタバレあり

ほぼ完璧な内容だったとは思うのですが、少しだけご都合主義に感じる部分もなきにしもあらず、と言ったところでしたね。

ジラーハにかつてあった死の神霊がシャジール達によってラトロアに移される事になった過程や、エルシオン・エアルが子孫に与える影響を軽視していた、という指摘、また作品のタイトルでもある物語の世界の月が実態をもたない、シャジールたちの母星だというのは、なるほど、と思いましたね

ラトロアの議員たちとフェリオやウルクとの会談は期待してはいなかったのですが、ジェラルド氏がリセリナが拘束したことなどをぶち込んできたりして、なかなかスリリングな展開になりましたね

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この作品のいいところでもあり、またダメなところでもあるのですが、最大の難敵と思われたカシナート氏が中盤で主人公と和解してラトロア編になってはからは全く出てこなくなったのは、この物語最大の失策の一つだったと思っています。エンタメ作品、特に戦記モノのような存在にとって最も重要なのはやはり魅力的な敵、だという事を再認識した作品でしたね。

エピローグが特に良かったです。いやいやいや、あの方が生きていた、という部分に関してはご都合主義、という意見もあるかも知れませんが、あのキャラクターだからこそ許されると思います

全編を通して、ほぼ最高のエンタメ作品でした。

空ノ鐘の響く惑星(ほし)で 外伝 渡瀬草一郎/電撃文庫

フェリオを主人公にした戦記物語の後日談的短編集です

感想をエピソードごとに書いていきます

錬金術師ノ嘆息】

ハーミットとシルヴァーナの結末、なのですが、やはり生きていたあのキャラクターが全てを持っていきましたね。この作品最大の当たり役でした

【幻惑ノ剣士】

ライナスティの意外な過去。へぇ、とは思いますたが、本編でやって頂きたかったかな

【今宵、二人ノ結婚式】

重いし、悲いし、何よりこの作品にあっていないように感じました。

【王ト王妃ノ今日コノ頃】

う〜ん、まぁありかな?といった感じのエピソードでしたね。

年齢を重ねた主要キャラクターのイラストを載せないのは、まぁ仕方がないのかな、とは思いましたが、少し寂しかったですね

あとこれは本編への不満なのですが、カシナート氏が後半全く出てこなくなり、神姫も外伝でも出ない。そしシズヤ、不快メガネ野郎、といった敵が処罰されないことなどが不満といえば不満なところではありましたね

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